10月17日~18日に、宮城県山元町GRA農場を舞台に、同町坂元中学校2年生を対象とした「職業体験プログラム」が実施されました。
当日の様子を、GRAスタッフとして東京からお手伝いをした赤石和隆さんがレポートしてくれました。
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1. 実施概要
2013年10月17日~18日の2日間、宮城県山元町にある坂元中学の2年生3名がキャリア教育の一環としてGRA農場での作業を体験しながら「はたらくとはどういうことか」を考える職業体験プログラムです。
1日目:
GRAの岩佐代表とテレビ会議システムを使ったトークセッション(子供達はテレビ会議が初体験で緊張しまくりでした)
トマト農園にて収穫作業(責任感をもって慎重に作業していました)
トマト農園にて誘引作業(微妙なバランスと細かい作業で集中力が・・・)
2日目:
イチゴ農園にてランナー取り作業(得意作業なのか、あっという間に完了)
イチゴ農園にてマルチがけ作業(黙々とホチキス片手に頑張りました)
ふりかえり・発表(照れながらもみんなしっかりと発表しました)
2.生徒達の言葉の声と心の声
「うわぁ~疲れたぁ~」「ハウスの中は暑い~」「腰が痛い~」と言葉の声は出るものの、彼らの真剣な姿からは「傷を付けてはいけない」「ひとつひとつ丁寧に」「喜ぶ人の姿を想像して」という思いを受け取ることができました。この体験を通じて、責任感や優しさなどのたくさんのことを感じ、学ばれたと感じます。
ちなみに今回参加した3人はとても仲が良く、BGMに「スタンド・バイ・ミー(※)」が良く似合う3人組みでした。
3.参加しての感想
当初3日間のプログラムが台風の影響で急遽2日間となりましたが、そのぶん中身が濃くなり、生徒達にとって有意義な時間となってくれていると願います。
「職業観や勤労観を身に付ける」など、職業体験について大人達は綺麗な言葉を求めがちです。彼らからそうした言葉が聞かれなくても、心には我々が伝えたい本当の大切なことはしっかりと伝わっていると感じます。
岩佐代表、橋元さん、柴田さんから受け取った多くの大切な言葉は、きっと彼らに響いているでしょう。この体験が、近い将来、彼らが活躍するきっかけになると思います。
私にとっても、子どもたちに自分の思いを言葉にして伝えるだけではなく、一緒に体験して伝えることが大切であることを実感できる経験となりました。
この素晴らしい事業に携われたことを心より深く感謝申し上げます。
以上
※「スタンド・バイ・ミー」:ベン・E・キングの1961年のヒット曲。 1986年に少年4人の冒険と友情を描いた映画「スタンド・バイ・ミー」主題歌に。