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【レポート】GRA インド・スタディツアー(6)~参加者27名の声(2016.1.8~12)

2016年7月16日 GRAツアー 交流事業
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インドツアー最終

・Mさん 

熱気や地元の人の匂いが立ち込めるローカルバスの中で、外国人は自分ただ一人。聞こえてくるのはせっかちなクラクションと、アートの域に近い理解不能な異国語のみ。そんなシチュエーションで窓の外を眺めている瞬間だけが、人生の中で幸せな贅沢な時間だと思っていた。
ところが初対面の30人、それも年代もバックグラウンドも全く異なる人たちと過ごす5日間は、こんなにもくだらないことに笑い合い、こんなにも熱く世の中のことを思考する、人生で最も大切にしたい温かい時間となる。
これから私は、例えば満員の通勤電車に乗った時、ふとぎゅうぎゅうのオートリキシャで夜道を逆走して騒いだ瞬間を思い出すのかもしれないし、例えば雨上がりの草の匂いを嗅いだ時、ふと涼し気なビニールハウスの中で、イチゴの甘さに思わず顔を見合わせた瞬間を思い出すのかもしれない。例えばビルの合間の狭い曇り空を見上げた時、インドで感じた将来へのもやもやを、人生の先輩にたどたどしく話したことを思い出すのかもしれない。
これまで何の意味も持たなかった通勤電車が、道端の草が、東京の曇り空が、いつしか大きな意味を持つようになる。そんな多様の連なりが織りなすカオスな居心地の良さは、ムンバイの街にあり、スラムにあり、農村にあり、GRAのイチゴハウスにあり、そしてバスの中にもあった。きっと人生の豊かさは、そういう些細なところから生まれるものなのだろう。そんなインド。そんな27歳の締めくくり。

・菅沼誠さん(ボンドさん)

インドへは初めての渡航でした。スラム街などなかなか見られないところを案内していただきましてありがとうございました。 全体的には,若い皆さん一同に真面目な方達だなーと思いました。これからの日本を世界のリーディングカンパニーとして邁進できるように牽引していただきたいと思います。 スラム街視察,農村交流を通して感じたことは,戦後の私が幼少の頃,物の無い時代と非常に似ていると感じました。 きっとインドもこれから飛躍的に成長して豊かになっていくものと思います。 何が幸せで何が不幸なのか!?_ツアーの途中でもそんな会話が聞こえました。そうですねー・・・インドの人たちもそこは成長しながら考え見つけていくことなんだろうなー・・・ 難しい問題ですねー・・・ 日常考えないことを考えさせられました。__そんなツアーでした。答えはありませんが!?

・成田ひろゆきさん ※バス車中での振り返りコメントより

この機会に、農協システムについて皆さんに知ってほしい。農協システムは批判されがちだが、生産者のものを絶対に買いとるという日本や共産社会にしかない、生産者をサポートするものでもある。インドにきて、そういうサポートをしつつ農産者の自立を支援していくことがインドの貧困を変えていくのかなと思った。伊藤さんと同じ部屋で楽しかった。

 ・伊藤正芳さん ※バス車中での振り返りコメントより

現地で実際に見聞きするものと、ニュースなどから流れてきて知るものとでは違う。インドはどうだったかというと、いままでのイメージよりもはるかに「先進国」だと思った。私はアフリカの最貧国に滞在した経験があり、それと比べると、舗装されている道路など、日本でイメージしていたよりも整備されている。このインフラに乗っかって先進国への道を歩んでいくのでは、と五感で感じることができた。

・内片素子さん(もとこさん)

10年以上前のインドへの旅で思い出す情景は、砂ぼこりを舞い上げながら走るバスと、そこで横たわる野良牛だ。その時と比べると、インフラは整備され、建築上不安が残る建物を見なければ、ほかの都市とそれほど変わらない印象だった。一方、貧富の差は10年前と変わっていないように思えた。
しかし、今回訪問した農村で出会った、レストランを運営する女性たち(注:インドでは女性は家事のみを仕事としている)、さらに、女性村長の存在は、これからのインドの希望だと思った。意識が変われば、慣習も変わるということを、実例を身をもって感じることができた。

今後、『無理だと思えることが、現実になる』そんな社会を作ることに、自分がどう貢献できるか考えたい。加えて、予期せず、ツアー中に誕生日も祝ってもらい、記憶に残る旅となった。ありがとうございました。

 

 ・masala teaさん

GRAインド ツアーに参加して、インドの人々の真剣に生きる姿と少年少女や子供達のキラキラ輝く瞳に胸を打たれ、とても考えさせられた。 特にムンバイのスラムを見学し、プネの農村にお邪魔して「お金やモノが沢山あることだけが幸せではない」と痛感した。同時に、これから日本とインドの若者が一人でも多くお互いの国に旅したり移住したりして、人と人との交流を深める活動がより活発になればと願う。

GRAの皆さんの活動を拝見し、自分にはどれほどの真剣さ、覚悟、そして謙虚さがあるのだろうと振り返ってみた。GRAのメンバーは、全員が宮城県出身者ではない。このことに私は数年前から感激していた。なぜなら、普通の人は自分の故郷(出身地)・居住地・母国のみに興味を示す傾向があるからだ。 今回の旅から帰国して、仕事以外にも少しだけでも興味を示せるようになりたい。人生は一度きり、生きていることに感謝し、これからは毎日を丁寧に暮らそうと静かに誓う。 私は何のために生まれてきたのか?何のために仕事や勉強をしてきたのか? 私に出来ることは何か? これらが、インドから帰国後の私自身の心情である。

現地2

 ・大久保真衣子さん(マイコさん)

インドの今をこの目で見ることができて良かった。現地の方々と直接対話できて良かった。この勢いある社会の香りを嗅ぐことができて良かった。そして志高い、色々な背景を持つ他の参加者の方々に出会えて、面白かった。同じ景色が、個々で見方が全然違う。そういうのをディスカッションしながら旅するこのスタイルが面白かった。インドという国に対し、様々な角度から見られ、自分なりの真実を少し見つけることが出来たと思う。 東北の、日本の技術・食がどのように海外に輸出されるのか、どのようなチャレンジがあるのか、正直今まで見当もついていなかった。異なる社会法規制の中での農地や労働力の確保の苦労話、苗を輸出する為の長期に渡る検疫、何とか輸出したものの現地の蜂との相性が合わず苦労するなど、GRAの皆さんが想像を絶する苦労されながらも、前向きにこつこつとプロジェクトを勧めている姿に心から感激。この場に来られて良かった。

 

 ・谷口伸夫さん(たにさん) ※バス車中での振り返りコメントより

参加者のみなさんの素晴らしさに感銘を受けた。自分の会社も何か貢献しているのかなと考えている。素晴らしい人たちが集まる岩佐ワールドのすごさに感銘を受けたので、自分も谷口ワールドも作っていこうかなと思う。
今日の日経の記事に、自前主義が日本に多いがそれはダメだという論調のものがあった。岩佐さんはそれをわかっていて、既に参加者や他企業、現地NPOとの協同など、実践しているので素晴らしいと思う。

 

 ・松藤恵理香さん(エリカさん、プネ在住)

インドのプネに住んでいるということで、今回、農村・農場訪問の一日のみ参加させていただきました。

急激な経済成長と共にインド社会はめまぐるしく変化していますが、いまだに多くの女性が民族衣装であるサリーを着ていたり、高層ビルの隣にスラム街、超高級車にサイクルリキシャ、といったように、両極端が混在する不思議な国。街にあふれる大量のゴミがなくなる日がくるのだろうか・・・と憂鬱になることもありますが、インドで何かを変えていくには、ものすごい労力と長い時間がかかることを覚悟し、それでも地道に活動していくしかないと思います。今回訪問した村で女性のエンパワーメントの事例を垣間見させていただき、GRA農場で美味しい日本のいちごをいただきましたが、関わってらっしゃる方々の努力の賜物だと痛感しました。

インドで生活をしていく上では不便なことも多々ありますし、ビジネスを展開していく上でも、想定外の壁が多くはだかり、時に理解に苦しむことが起こりうると想像できます。しかしそれは往々にして他(日本)と比べるからで、まずはありのままを受け入れ、お互いに良くなる方向へと、粘り強く進んでいくことが大事です。また岩佐さんがおっしゃっているように、自分の「五感」を大事にし、常に周囲を思いやりながら、幸せの連鎖を広げていけたらと思います。今回のツアーに参加させていただき、インド(プネ)に住む一人の日本人として、自分の使命をあらためて考えました。様々な想いを形にしていけるように、日々少しずつでも実践していきたいと思います。

充実した一日を共に過ごしていただいたみなさま、ありがとうございました!

 

・富岡あやさん ※バス車中での振り返りコメントより

インドで強く感じたのは、多様性を受け入れる生き方でありたいということ。日本で暮らしていて多様性を受け入れる割合はものすごく少ない。自分の友人に重度障害の友人がいるが、道路などのハード面は日本では整っているが、人々が彼女を見て手を差し伸べる人は少ない。手助けしようと彼女の方をちらっとは見るが、自分には無理、恥ずかしい、どうすればいいかわからない、などと思うのか、見て見ぬふりをする人がほとんどだ。健常者と障害者の違いではなく、異質なものと混ざり合うかどうかということ。異質なものと混ざり合うと世界が少しだけ良くなると思う。異質なものと混ざり合うと自分の可能性も広げられる。今回の旅は年代もバックグラウンドも、様々な人と混ざり合う旅だった。

 

・佐藤さん ※バス車中での振り返りコメントより

参加者のみなさんの中で最も年上だが元気づけてもらってよかった。楽しかった。食べ物の好き嫌いが多くパンを持ってきたが、パンがせんべいになっていたため食べられず。でもなんとか現地の料理を食べられ、元気で帰れてよかった。

現地1

 ・岩佐文子さん

海外旅行最後と思っての参加だった。インドは食べ物もおいしくてよかった。今父親が96歳だが、90歳で中国いったことを考えると、自分もまた行くのかなと思う。今度のインドの旅は不安いっぱいの旅でした。が、みなさんの熱心さと意識の高さにおされ、素敵な時間を過ごせました。こんな年になってスラムをみて改めて日本のすばらしさを感じています。被災地だなんていつまでも甘えてられませんね。GRAに何かと関心を持って援助いただき感謝申し上げます。

 ・くららさん

様々な経歴をお持ちの参加者の方々に出逢えて感謝しています。「自分は何をすべきか」しっかり考えていらっしゃり、また「何がおもしろいか」の観点を大切にしていることも素敵だと思いました。ツアーの中身では、やはりスラムでの「空気・水の汚さ」「ゴミの多さ」を五感で感じました。自分たちが豊かになることに貪欲な人間は、利己的なんだと、思い知らされた気がしました。これをキッカケに、これからどういう世界になるのがいいのか、自分なりに深ぼっていきたいと思っています。

 

・Nさん ※バス車中での振り返りコメントより

もやっとしている。自分は大学時代も意識低い系、バイトだけして稼いでやるぜという考えだったので、意識の高い方たちと話せていい機会だった。今後も自分は自分の生き方を貫いていくが、インドという遠い地で遠い存在の皆さまと話せてよかった。今後もこういう“もやもや”を抱えて生きていこうと思う。

インドで経験してよかったことは、車窓から眺める自然や景色。窓の外を見るのが好きで皆さまの話中も顔を見ず景色を見ていた。インドは景色が素晴らしい。

 

・中尾 厚志さん

これまで様々なツアーに参加したが、このメンバーの顔ぶれには凄みを感じた。スタディーツアーと聞いて、最年長かも・・?と不安だったのに年齢的にはちょうど真ん中、ほっとする。観光に来ているだけじゃない、みんな学びに来ている。わずか五日間でこれほど仲良くなれるのか?食事中でもバスの中でも話、笑い声が止まらない。お互いの人生、仕事のこと、日常のことから・・。この人脈で何か成し遂げられそうな気もする、意識の高いメンバー。途中で何度かの「振り返り」が良かったのでしょう。意見と、その意見に対する質問力がすごい!なぜそう感じたのか?五感で感じる?なるほど・・。知らず知らずに感じていることを、言葉にするって重要であると再認識。

私たち、九州、西日本に住む人々にとって震災の話をリアルに聞く機会もそんなになく、過去の出来事になりつつある。そんな中で岩佐さんのお母様をはじめ東北の人々の話をお聞きする機会も持てて本当に良かった。 ホテルは、壁も薄い、独特のにおい、音がうるさい、エアコンも聞かない。蛇口式のウォシュレット、シャワーの謎のバケツ、歯ブラシもスリッパもないホテルでも立派なホテルなのだ。それでもWiFiはつながるのである。子供の頃の生活、景色を五感で思い出す旅。今回のツアーで目標であった自分の立ち位置を再確認。上を見て働き、下を見て暮らした時代。「子供の頃の未来」に住む現代の日本。この世界を作ってくれた先人たちに感謝して、これから次世代のために出来ることは何か!を再度思う。

 

 ・シルビーさん

「インドを本当によくするのは、インドの人たちだ。」と、改めて思う。そして、これは日本にも言えることだ。 自分たちの暮らす場所は、自分たちで耕し、もっと良い場所にしていく。そのために自分で考え行動し継続的にコミットする。人任せでは決して根付かないし、たぶん一過性のブームのようになって終わり、自立(律)した活動にはならないだろう。

では、ある特定の国や、地方や、コミュニティの課題に、「外」の人間が関与する意義は何なんだろう? …それはたぶん、外からの新鮮な空気(アイデア)を入れることが、とても有益だから。 異文化を持つ人びとから、素直なフィードバックをもらい、自分たちを外側から客観視する疑似体験をすることで、自分たちが本当はどうありたいか。守らなければいけないものは何で、変えなければいけないものが何なのか。そういうことが、もっとクリアーに見えてくるだろう。 スタディツアーの意義もそこにある。互いに刺激を受けあい、自分の価値観を相対化することで、より良い方向へと変わっていくきっかけとすることができる。

余談だが、米国のハーバード等の有名大学には多くの優秀なインド人が学んでいるが、卒業後は自国に戻らず、米国で職を得て留まるケースが多いという。ぜひ、そんな人たちの優秀な頭脳を、インドをより良くするために使って欲しいとおもう。

声2

 ・中島淑雄さん(なかしー)

インドでは、人は大地に生かされていることを実感する。イチゴという大地を相手にする農業での挑戦は、でっかいロマンと可能性を感じるとともに、小手先の工夫が通用しない難しさもあるんだろうなと想像できる。そして、実際にイチゴ農場を訪れてみて、たくさんの困難にぶつかってきたことが分かった。ほんの一部だろうけど。農場では、何種類もの品種の日本のイチゴが並列で栽培され、何が、どういう条件だと良いのか、何十年ものキャリアを持つプロが試行錯誤を繰り返している。イチゴはミツバチに受粉させる必要があるが、インドのミツバチは当然ながら勝手が違うという。ただ同時に、真っ赤に実ったイチゴを見て、食べて、さらに何年もこの農場で共に働き続けている現地の方の表情、GRAメンバーとの信頼関係を見ると、このプロジェクトが着実に前進していることも分かった。困難を一つ一つ乗り越えて、そしてまだまだ待ち受けていることは明らかな中で、現地のインド人とともに挑戦し続けているGRAのメンバーは本当にスゴイ。

インドは二回目だが、底知れぬ多様性を見せつけられる。国が、産業が、あるいは人々の生活スタイルや価値観が、これから先どこに向かうのか明確に読めない。いろんな想像を掻き立てられる。今回のツアーでも多くの発見、刺激があった。ただその中でも、イチゴプロジェクトに挑戦する彼らからのインスパイアは、僕にとっていちばんの旅の収穫だったかもしれない。農場で食べたイチゴの味と食感は、生涯忘れることが出来ないと思う。

 

・赤松 拓也さん

GRAは今年で5年、自分もイチゴ農家を始めて5年。多くの苦労をした。いちご栽培は一年に一回のチャレンジしかできないため、失敗を改善することも一年に一回しかできない。それをインドで行っているのがすごい。インドの農場を見させていただいて、各所に試行錯誤の跡があった。自分もGRAさんが取り組んでいる農業のIT化に興味がある。IT化により、一年に一回しか経験できないいちご栽培をデータ化し、比較検討できる。それにはある程度の大規模化が必要と感じている。多くの異った環境のデータを活かせば、最適な栽培に早くたどり着ける可能性がある。今は山元町の栽培ノウハウをインドで生かしているが、その逆も可能になるだろう。

今回は単純にインドでのいちご栽培に興味があり参加した。しかし、インド農村部の所得向上や雇用創出を目指していちご栽培やそれらを視察して周るスタディーツアーを通して、農業は単なる農産物生産を超え、社会的な課題に取り組み、学びや素晴らしい人との出会いを生み出すことのできる裾野の広い仕事だと感じた。

 

・金野 索一さん ※バス車中での振り返りコメントより

インドで印象的だったことは、スラム街の職種や業種の多様性。また、町中はゴミだらけなのにインド人の部屋の中はきれいという対称性。今回訪問したスラム街も農村の家庭も、一番底辺の貧困層ではない。最低限食べることができるかどうか、という底辺よりは、少し上を生きている人たち。本当に幸せなことは何かを選択できるレベルにきている人たちだ。問題なのは我々が今回見なかった、底辺の人たちをどうしていくか、が大事だと改めて感じる。パンフレット内の岩佐さんの言葉に「五感で」というのがあったが、戦争で死ぬことや飢餓というのは価値観によるものではなく、絶対的に誰もが望まない部分なので、そういう問題に取り組みたいなと、強く再認識した。また、インドでの多様性についてみなさんはたくさん触れていたが、自分は日本人の特徴も強く感じた。宗教に関しフラットで、無色透明だということ。それは日本人の一つの価値だと思う。また我々は有色人種で途上国も有色人種だが、有色人種の中で唯一サミットのメンバーであること。もう一つは、軍需産業で経済を回してないということ。

この三つの部分で、多様性とはまた別の、日本人の中立性という価値を強く感じたので、そのバリューを強く意識しながら、引き続き戦争や貧困をなくすよう意を決していく。そのためにはNPOがキーワードだと思っている。ICAもスラムのガイドもNPOだ。国家など既存の枠組みではなく、NPOも活躍するインド。自分も今後も引き続きそういう活動をしていきたい。

 

・Sさん ※バス車中での振り返りコメントより

日本でイチゴを作っているが、海外で当たり前のように作るというのは非常に難しいなと感じた。物を現地で調達しなければいけないし、作り方を伝えることも難しいと思う。今後自分も日本でそういうことを考えながら仕事に取り組んでいきたいと思う。また人生初の海外だった。スラム行ったが、スラムの中では経済が回っていて、住んでいる人はそれぞれが考えを持っているということが印象的だった。

今後日本へ帰ってもいろんな人と会って価値観を変えていきたいと思ったし、海外旅行もいいなと感じた。

 

・Tさん ※バス車中での振り返りコメントより

インドに年1,2回は来る。ホテルに帰ると戻ってきたという感覚に陥る。インドに来るとほっとする。インドに来て、日本に帰らなくてもいいと言う先輩のバックパッカーもいる。インドへの感じ方は人によるが、今回インドにきてどう感じるか、日本に戻ってみんな思うことがあるかもしれない。

インドで大変なことだと思ったのは、ある程度教育を受けた人は三か国話すこと。地元の言葉、ヒンドゥー語、英語。これが一言語で通じればもっとインドではうまくいくと思う。言葉が多様であるというのは、私たちは日本人にはなかなか経験できないことで、インドは大変だし、でもすごいなとも思う。同じ国でも自分の言語が使えない部分は大変でもある。多様性がある状況のなか、今後インドがどうなるか。日本より進んでいるIT技術もあるし、今後が楽しみだ。昨日エリカさんと話しボリウッド映画で盛り上がった。ヒンドゥー語映画『PK』という、アミールカーが出演する映画。宇宙からタイムマシンで地球へ落ちてきた宇宙人が、人間の世界を理解しようという話で、作中でインド社会を見ていく。インドをもっと知りたい人はぜひボリウッド見てほしい。

 

・Kさん ※バス車中での振り返りコメントより

会社の出張で3人参加。日本を離れいろんな刺激を得ようという意識でいる。

さきほどの初恋の話。福島の農家でたまたまできたイチゴだ。それをいただき10年ほどかかり色を白に固定した。ピンクがかるので初恋のようだと思い、そう名付けた。震災後石破大臣に出して登録。日本の農業や漁業は第一次産業で、作った生産者個人個人で値段を決めることはできない。品はよくても、たくさん獲れると値段は非常に安くなる。インドで高く売れるのは作った人が売り先を見つけて決めた値段を売ることができるからだ。今回のツアーにいろんな年代の人がいるが、スーパーで高いモノも買ってみてほしい。初恋も少しの人でしかシェアしていない。それは白イチゴを発見した人へのロイヤルティでもあるし、日本のこういう値段設定方法である農業の問題への問いかけでもある。インドの感想は、また次来るかわからないが、次は空気がきれいになっていたらいい。

インドすらむ

・内田裕香さん(うっちー) ※バス車中での振り返りコメントより

個人的な感想で、この仕事をしていてよかったと改めて思った。「五感」心を動かすのが旅の魅力だと思う。スタディツアーの場合は人との出会い、つながりが心を動かす。バックグラウンドが違うツアー参加者との出会い、農村やスラムの人との出会い。心を動かされるワクワクした旅だった。自分もそういうワクワクする旅をもっと世の中に増やしていきたいと思っているので、みんなの感想を聞いて、この仕事をしていてよかったと改めて感じた。

インドの感想は、「対比」的だということ。インドの中でも都市と農村開発、地方創生。それは日本国内にも生かすことができる。例えばアイスランドの熱エネルギーは別府の人が学ぶこともできる。今までは途上国は途上国で、日本は日本で、と考えていたが、それぞれの現場と現場も繋がる。その成功事例に山元町とインドが繋がった例があるのでは、そしてその逆のインドから日本への繋がりも今後できるのではと。ツアー参加者とのつながりもできてよかった。

 

・Shivenさん(現地ツアーガイド) ※バス車中での振り返りコメントより

インドに興味を持って来てくれてありがとう。みんなの話しを聞くと考えることがある。インドはゴミの問題などたくさんあるが、だんだん変わっていくと思う。僕は五年間ガイドの仕事をしている。毎回いろいろな出会いがあって勉強になるが、今回も非常に勉強になった。昨日の村などはいい例だが、農業関連でもインドは変わってきたなと思う。昔は農村の村人というのは大変で、仕事がなく自殺するような人もたくさんいたが、今は昨日の村のように変わってきているところもある。それが嬉しい。今回の旅にきてくれたみんなのおかげで自分もいい旅になった。また、美味しいイチゴがたくさん食べられたこともよかった。

 

・渡辺周さん(しゅうさん)

初心に戻り、大きなパワーをもらうことのできた最高のツアーだった。このプロジェクトは立ち上げた時からプロジェクトとしても個人としても試練の連続であった。社会課題の解決に貢献していると信じながらも、このまま進めて良いのだろうか?ソーシャルな事業創造とは何か?というのをいつも自問自答していた。自分にとっては日常となっていた世界にみなさんと来ることができて純粋に楽しくも、初心に戻りもっともっと挑戦しようと覚悟を決めることができた。皆で創り上げた最高のツアーでした。

 

・斉藤光弘さん(みっちゃん) ※バス車中での振り返りコメントより

企画段階の途中で加わったが、改めて良かった。東京にいると考えが凝り固まって、自分の考えの延長でしか物が見られなくなるが、物理的に離れると価値観も変わる。「ラーニングジャーニー」という言葉を流行らせたいと思っている。自分自身のものの見方や価値観を変えていく旅だ。

インドで刺激的だったのは三つ。スラム、労働環境の悪さや居住地への狭い道などがある一方で、必ずしも人は不幸せでないのではと感じる。お金だけが幸せではないし、日本の通勤電車では人が辛そうだと感じる。人とのつながりなどが幸せの場合もあり、スラムではそれがあるのではと思った。

農村の村で、「隣の村の成功に対する嫉妬があったから成功した」という話があった。近くで成功するモデルがあるとできるんだと人は思える。小さな成功体験を作ることが大事だ。村では女性のリーダーがいたが、女性の変化に対する耐性は強いと思う。震災後も感じたが女性がリーダーとなるケースが多い。女性にもっと活躍してほしい。

今回、農場にいけて感動した。自分たちが諦めればインドでの事業は終わる、という場面を乗り越えてイチゴがあるという事実。何もないところに何かを生み出す事実が見られたことが嬉しい。

最後に、みんなと会えたことも嬉しい。GRA最大の魅力はいろんなバックグラウンドの人たち。これからも繋がっていってほしいと思う。

 声1

・岩佐大輝さん(ひろきちゃん) ※バス車中での振り返りコメントより

人生の一回性について。最近、いつ死んでもいいと思えるようになった。5年前に震災で多くの仲間を失って自分が生きている。あまりに人生はあっけなくて、その中で自分が何をできるかということを考えると、とてつもない解放感があり、無限の力が生まれたように感じた。ITベンチャーで仕事がうまくいったときとは比べ物にならないくらい、人生の一回性を知ったことで力を得られたと思う。

感じることについて。ここには頭で考えることが得意な人たちは多いが、それにアドオンして自分の心の声を聴くことができれば、人生はさらに楽しくなるのではないか。例えば山元の仲間の死など、考えても決して解決はできないが、感じたままに動いてきたら、今インドにこうやってみんなで行けている。感じることを大事にしていきたい。

価値共創。GRAの魅力はそこにある。一人で成し遂げられることはほぼ何もない、何かをやることは仲間と一緒にやる、それもその際楽しくやることが重要だと思う。その中で目線を下げている人がいれば、みんなで声をかけられるような、そんな優しいコミュニティになれればと思う。

最後に、みっちゃんは、ボランティアで献身的にサポートしてくれた。起業家であり、大学院に通い、一児の父でもある。忙しい中でのサポートに感謝。みんなにもGRAにジョインしてほしい。うっちーは、仕事を超えた貢献をしてくれた。当初ツアーには来ないはずだったがきてくれてよかった。もしいなかったらと思うと、ぞっとするよね(笑)。最後に、五感を大事に、自分の心の声に従って生きていってほしい。ツアーに参加してくれてありがとうございました。

 

以下に続く:【レポート】GRA インド・スタディツアー(終章)~GRA代表 岩佐大輝からのメッセージ(2016.1.8~12)

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