2017年8月21日~23日にかけて、宮城県山元町で、学生向けの「山元ミガキ塾」が開催されました。
山元町にクラウドファンディングで生まれたゲストハウス「ミガキハウス」を初めて宿泊施設として行われたミガキ塾。
恒例のミガキイチゴ農園視察や、山元町でのフィールドワークに加え、ミガキハウスでのバーベキューで、地元の皆さんと一層深く交流することができました。
ご協力いただいた皆様には、改めてお礼申し上げます。
ファシリテーターの阿部結悟さんが、参加した学生の声を中心にレポートをまとめてくれたのでご報告します。
東京理科大1年・女性
人と人とのつながりが広く深かったです。町のどこへ行っても知り合いがいたり、東京に住んでいながら山元町に来て集まっている人がいたりしたことに驚きでした。そして私もそのようなつながりが必要だということを感じました。だから、ここでつくったミガキ塾メンバーや町の方々とのつながりを1回だけでは終わらせないことがまずできることなのかなと思います。
あとはただ一方的に話を聞くだけではない、対話という形をとってもらったことや、自分たちで語り合う時間があったことでアウトプットの大切さが分かりました。インプットとアウトプットを繰り返すことでどんどん話が深くなったし、自分自身も考えたことを共有することで整理ができたし、反応をもらう安心感もありました。
全くうまくまとめることできないけれど、今までの私になかったものを全身で感じたように思います。大学1年というこのタイミングで参加できて本当によかったです。またプログラム中に様々な方に「いい時間の使い方してるね」と言っていただきました。「いい時間の使い方」は私のこれからのキーワードになりそうです。
これからの第一歩として9月8日に日本橋で開催される「ヤマモトーク」に参加することにしました!
あと、私はこれからも山元町に行きたいと考えているので、一緒に行ってくれる人募集中です
東北大学1年・教育学部・男性
一緒に参加した仲間たちと、山元町や丸森町、地元の人やそこの人たちとかかわる遠くの方々と話をして、山元町の現状や活動を知って大きな刺激を受けました。
これからもGRAやミガキハウス、山元町やその周辺地域とかかわっていき、影響を受けたり与えたりする関係を築いて行けたら良いなと思っています。
東北大学4年・女性
震災後、イチゴのブランド化をはじめ主要産業である農業の再生、ひとづくりまちづくり、そして私たちのような町外の人も集える場づくり。3日間語りながら体験しながら、大きなテーマに攻めることが出来たと思います。
震災語り部の岩佐孝子さんに町内を案内していただきながらお話を伺ったり、イチゴハウスや農場の見学、GRA代表でまちづくりのリーダーの一人である岩佐大輝さんのお話、ミガキハウスでの宿泊、町内外で活躍するたくさんの方が集まってのBBQ、座禅。など盛りだくさんでした。
山元町で見た景色、出会った方々からいただいた一つ一つの気づきを取り込んで、大きなことをやっていきたいと思います!
また近いうちに山元町と、丸森町や亘理町など県南で行きたかったところを回ってみたいと思います!
■山元ミガキ塾とは?
宮城県山元町にて、山元町・周辺地域の活動を知って体験できる合宿型プログラム。豊かな自然と、東日本大震災の爪痕が残る混沌とした風景の中、地域再生に取り組む人たちの生き様に触れ、深く感じ、率直に語ることを通じて、自分自身の中に眠る生き抜く力を再認識するプログラムです。
※詳細はこちらから
■参加者 4名:
東京理科大学1年 建築学部 女性
東北大学1年 農学部 男性
東北大学1年 教育学部 男性
東北大学4年 経済学部 女性
■協力いただいた皆さま
・語り部:岩佐孝子さん
・鳳仙寺:内山 太史さん
・山元町役場:大石さん、森さん、岩佐さん、渡邉さん、武藤 亮平さん、阿部議長
・山元の未来への種まき会議・関係案内所マチビト:阿部 拓也さん
・京工房:菅野京子さん
・伽藍:八巻 眞由さん、げんちゃん、しらす
・スルーエイジ農園:横野壮俊さん、千石さん、佐藤 作智栄さん、高橋さん、田所さん
・プチットジョア:伊藤雅則さん
・BBQ:宮崎の住職
・農業生産法人GRA:勝部さん、岩佐 大輝さん
・ミガキハウス:豊島常吉、神宮司将志、Yuki Tsuchiya、須藤洋、Aaron Hopes
・ミガキ塾スタッフ:泊 昌史
■ファシリテーター:阿部結悟
平成元年、山元町生まれ。東日本大震災をきっかけに、Uターンし、宮城県南で人材育成事業、コミュニティ支援事業、拠点づくり事業を開始。地域資源を活用した、体験プログラムやアートプロジェクトを通じ、地域内外の交流機会を創出する「オンパク」事業や、地域課題の解決に取り組むためのプランを作成する「伊達ルネ塾」を立ち上げ、地域内外の市民・学生・社会人のネットワークづくりや学習機会を述べ5,000人以上に提供。企業と地域の対話と学習の場のコーディネートは、述べ30社4,000人以上に提供してきた。 (「サントリー亘理五感塾「Panasonic100週年プロジェクト」等) 2012年「日経ビジネスが選ぶ、平成生まれの30人」に石川遼、錦織圭に並び選出。