フォーリンプレスによるアジア外国人記者の方々からの取材&農場見学を受け、フィリピン、シンガポールのメディアにGRA農場の取組みが掲載されました。
【フィリピンphilstar.com掲載記事】
http://www.philstar.com/modern-living/2014/12/13/1401907/riding-tide-lessons-land-rising-sun
【シンガポール新聞記事】
「日本の中小企業は労働力の縮小と市場の縮小を克服する」(以下GRA部分日本語訳)
(4)伝統産業は継承する人が十分でなく、経営を継続できずに数十年の経験が失われてしまう。日本において、人手を省くことのできる科学技術を利用することで、技術の伝承に非常に大きな効果を発揮している。宮城県山元町は日本でも屈指のいちご産地であったが、東日本大震災によって農場の95%が失われ、伝統的な方法による栽培ができなくなった。その後、有志が農水省の支援のもと、GRA農場を設立し、温室栽培の方法によってイチゴ栽培を再開した。同農場では、水、温度、湿度、光を自動的に制御し、最高の色と味を確保している。最高級のものは、東京の伊勢丹百貨店で一粒1000円で売られている。GRA農場は設立3年以内に品質の良いいちごを生産するようになったが、14名の従業員のうち、イチゴ栽培の経験があるのはたった一人であった。その一人の経験を元に、リバースエンジニアリングの手法を採用してデータベースを構築した。
データベースは、35年の経験がある農家と同等の知識を持つ。GRAは、自らの経験と技術を提供し、現地の他の農場の回復に協力している。GRA財務統括・営業統括の塔本幸治氏は、農業に従事する若者が減る中、温室栽培の環境が若い人を惹きつけ、年配の農家がもつ経験を科学技術によって伝承していくことを希している。